映画 折れた矢

映画「折れた矢」

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「折れた矢」の見どころと主要キャスト

チョン・ジヨン監督と韓国の名俳優であるアン・ソンギが20年ぶりにタッグを組んだと話題になったのがこの折れた矢です。
裁判を描いたいわゆる法廷劇で、韓国の裁判とはどういうものなのか、そしてそこにある問題点はなんなのかをリアリティある映像で暴き出す社会派の作品です。
この作品にリアリティをもたらしているもう1つの理由は作品の中で扱われる事件が実際に韓国であった事件を題材にしていることでしょう。
非常にショッキングな事件だったため、日本人の中にもこの事件を知っているという方はいるかと思います。
実際の事件を基にした映画は世界中に多くありますが、やはりこうした映画は真に迫るものがあります。

 

折れた屋のストーリーですが、アン・ソンギ演じる大学教授のキム・ギョンホは大学入試試験に出題された問題に間違いがあることを指摘します。
もちろん良かれと思って指摘したわけですがこれが理由でキム・ギョンホは大学を解雇させられてしまいます。
納得のいかないキム・ギョンホは復職を求めて裁判を起こしますが負けてしまい、さらに控訴審でも棄却されるという結果に。
このことに激怒したキム・ギョンホはなんと担当していた裁判長をボウガンを使って脅迫するという行動に出ます。
今度は逆に罪に問われることになり、パク・ウォンサン演じる弁護士と出会うことになります。

 

物語は全編を通じて裁判が中心に描かれることになります。
裁判というとどうしても難しい用語や難解なストーリーを想像してしまいますがこの作品ではユーモアも交えることで見やすくなっており、さらに物語に入り込みやすいという効果も発揮しています。
特に外国の裁判ということで日本人には馴染みがないのですが、そうしたことはまったく問題なく楽しむことができるでしょう。
キム・ギョンホは裁判の結果どうなってしまうのか、そして韓国司法の問題点とはなんなのか、作品を見ていく中でこうした点が明らかになっていきます。

 

以前から韓国映画は日本でも根強い人気があり、世界的に評価の高い作品も生み出していますがこの折れた矢もそうした作品達に負けない力作となっています。
ささいなことから仕事を失い、その結果罪に問われる事態にまでなってしまう。
決して映画の中だけの話ではなく、現実社会で、そして自分の身に起こりかねない物語のきっかけもどこか恐怖を感じさせます。
リアルな裁判描写と実際の事件を基にしたというテーマ、この2つが大きな見どころになるでしょう。

映画「折れた矢」アン・ソンギ インタビュー